山から海まで1時間以内だから、どちらか選ばなくってもいいのです!
5月頃には「午前中はスキー、午後から泳ぐ」なんて選択肢があるというから驚きます。
スキー
アブルッツォには上質なゲレンデがたくさん。ヨハネパウロ二世も休暇のたびスキーを楽しんだと言われます。
ハイキング・トレッキング
3つの国立公園を有するアブルッツォはハイキング・トレッキングにも最適。ガイド付ツアーや山腹部の町のB&Bでは様々なコースを用意しています。
乗馬・ロッククライミング・カヌー
乗馬コースに隣接したB&BやロバのいるB&B、豊富な自然を堪能するアクティビティ、アブルッツォでは「出来ないこと」を探す方が難しいのです。
ビーチ
アドリア海沿いに広がるアブルッツォの砂浜。松並木があるピネートのビーチはブルーフラッグ認定。海岸沿いに走る鉄道の各駅から歩いてすぐに行けるビーチがたくさんあるので車なしでも大丈夫。本格的なシーフードや生牡蠣を楽しめるビーチハウスもあります。
Guardiagreleの鉄細工やScannoのレース編みとジュエリー、Castelliの陶器やSulmonaの白いコンフェッティを使った花・・・工芸品をメインに趣ある町並みを楽しむのも一案ですし、一度でまとめて見たい時には、大きな祭り・イベントを見に行くと各地から職人さん達が出展していることも少なくありません。
アブルッツォはトリュフの名産地。テーラモ県カンプリでは犬を連れてトリュフを探しに行く現地ツアーもあります。
二つの"M"の町キエーティ県トルナレッチョ、そのうちひとつはハチミツ(Miele)のM。ここのオーガニックハニーはイタリアでもトップ3に入るシェアを誇るとか。
サフランの名産地はラクイラ県ナヴェッリ。
嫉妬した神がクロッカスという若い美男をサフランの球根に変えたという恐ろしいギリシャ神話、ラクイラ産最高品質サフランを巡る争い、”産地偽装”した男が火炙りになった逸話など話題に事欠きません。リゾット・ミラネーゼの材料”サフラン”がミラノに渡ったのはメディチ家ルート説やドゥオーモ建設に行った出稼ぎ人夫達が薬草として持参した説など様々聞きます。
キエーティ県グァルディアグレッレの名菓シセ・ディ・モナケ(尼僧のおっぱい又の名トレ・モンティ(3つの山)。名前の由来と使い分けはこちらへ。
英国ロイヤルウェディングでも使われたスルモーナのコンフェッティ。アーモンドやチョコレートがシュガーコーティングされた結婚式のドラジェのようなもの。様々な色や味があり楽しめますが、祝い事で贈る時には目的によって色が決まっています。
ラクイラ県スカンノの名菓モスタッチョロ。老舗バールに代々伝わる秘伝のレシピは門外不出とか。
ボッコノッティ。
中は刻んだアーモンド入りチョコレートがポピュラーですが店により様々。ボッコノッテリアという専門店もあるくらいメジャーなお菓子。
羊牧が盛んなアブルッツォはチーズも豊富。”羊飼いのステーキ”という名の焼いたチーズもあります。ワインの産地でもあるアブルッツォ、中にはブドウを使ったImbriago(方言で酔っ払いの意)という珍しいチーズも。
アブルッツォの誇り”アッロスティッチーニ”(羊の串焼き)。レストランのみならず一般家庭やBBQハウスでも大人気。祭りでは必ずと言っていいほどアッロスティッチーニの屋台が登場。
豚も多いアブルッツォには珍しいサラミや肉製品もたくさん。
冬になると豚を飼う家に集まって1年分のサラミやソーセージを作る習慣が残っています。
アッロスティッチーニと並んで屋台の主役ポルケッタ(豚の丸焼き)。薄切りにしてサンドウィッチを作ってくれます。
その地形から海のものも山のものも豊富なアブルッツォ。
レストランでも山腹部では週に1度しか魚を出さなかったり、海沿いではエビだけで4−5種類もあったりと一番美味しいものだけ食べるこだわりを感じます。
断面が四角いパスタ、キタッラ。Chitarra (キタッラ)というのはギターの意味、作るための道具が写真左のようにギターの弦を張ったような形状をしているのが名前の由来。のばしたパスタ生地をこの何本も張られた弦の上に乗せ、上からめん棒で押し出して作るパスタのソースは羊肉ラグーがポピュラーです。
卵とチーズで作ったボールにトマトソースを合わせたパロッテ・カチェ・エ・オヴェ。どこでも見かけるスタンダードメニューのひとつです。